2024年12月14日、Nurse for Nurseでは「市民・看護職への看護小規模多機能型居宅介護での看取り推進」事業の一環として、「ほぼ自宅、ときどき第2のお家」と題したウェビナーを開催しました。
第1部では、看多機の概要、提供サービスや事例の紹介を通して、その役割や看多機を利用したお看取りの実際についてご紹介いただきました。また、看多機でご主人を看取られたご家族の方へのインタビュー動画も共有いたしました。そして、第2部では事前にいただいた質問や当日いただいた質問に対して、ご登壇者のご経験を交えてお答えいただきました。
アンケートにご回答いただいた方々からは下記のようなコメントやご感想をいただきました(一部抜粋)。
看多機の良さ(家族や本人の状態に合わせて、訪問と宿泊を柔軟に対応できるなど)がわかった。特にビデオメッセージは実際の状況がイメージしやすくとてもよかった。
看多機で訪問看護を担っています。事例から利用者を支える姿がイメージできました。また先生方のお考えが、自分の経験に役立つと思いました。
今後、起業も視野に入れていたので、たいへん参考になりました。
自宅で看取りができることをしっかりと支えてくれる登壇者の方を応援したいと思います。
本人の意思を最大限尊重できる仕組みが看多機だと感じました。私の住む地域にも看多機があれば良いのにと思います。経営を安定させるために要介護度が高い患者を受け入れる、建物を作るために借金する場合もあるという話がありましたが、地域住民にとって必要なサービスだと思うため、せめて開設費用は自治体で助成すればもっと増えるのではないかと感じました。
初めて聞くことばかりでした。自分のこれからの生き方の参考にしたいと思います。
最後のパネルディスカッションでは、共感できる質問やよい質問が多く、また先生方の回答も含め、大変参考になりました。
まだあまり知られていない看多機に焦点を当てた研修がとても良かったです。
人生最後の過ごし方を考えるきっかけになりました。このような施設の話を聞いたことがありません。簡単では無いと思いますが、施設を増やしてもらいたいと感じました。独居高齢者や認知症の方々の意思決定のお話しも参考になりました。
一般社団法人Nurse for Nurseは看護職のキャリア開発支援を通して様々な社会課題解決を目指している団体です。本ウェビナーを通して、これから看多機を開設したい、また看多機で働きたい、という看護職のキャリアを後押しすることができたように思います。また、一般の方々には看多機という新しい在宅サービスの情報提供をするだけでなく、看護職が提供するケア、在宅看取りについても理解を深めていただきました。NfNは、超高齢社会を迎えるなか、「自宅で最期を迎えたい」という多くの国民の想いが実現できる社会となることを願っています。
*本ウェビナーは準備ができ次第アーカイブ配信を予定しています。
**本ウェビナーは公益財団法人テルモ生命科学振興財団2023年度医療貢献活動助成を受け実施しました。事業実施にあたり、皆様のあたたかいご支援をありがとうございました。